ひまわり美術館 第38展示室
創立25周年記念第20回油絵ひまわり会展 42004年3月3日〜3月8日
岡本邦治
「麗」F20
上野の公募展では群像(最近は若い女性)を発表していますが、群像にしても1人の人物を描いても、バックの形をどのように表現するか、すべてこれに尽きると言っても過言でないと思います。 バックの形の良さ(美しさ)は、描こうとするモチーフの美しさを引き出してくれるからです。「バックが一番難しい」とよく言われますが、まったくその通りで、良い形を創る難しさです。私は人物、静物を描くときは、先ずバックの形をどうするか考えます。そのバックの形の内側が描こうとしているモチーフの形となる訳です。風景の場合は空の形でしょう。 この作品も教室では、やはり周辺に物が置かれておりますが、私はそれらを省いて人物のみとして、F型キャンバスでバックを思い切って広くしました。 空間の美しさを表現するのには、まだまだ勉強不足ですが、写実作品を充分に研究してから構成表現の勉強に入ってゆきたいと思っております。
「春光」F10
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