増田良一の作品集 No.66-69(2008年1月〜11月)
No.66 |
No.67 絵を50年も描いていると、いろいろな問題に突き当たる。壁にぶち当たり絵筆を折ろうと思うこともある。真に描きたいという主題・モチーフにめぐり合わず、単にそこにあるもの、ただ皆で描いているから描くでは大変空しい。無理やりにモチーフを探すことになり結果的に感動的な絵を描けない。そのような状況にあると、「体裁・らしきもの・奇をてらう・注目されるようなものを描く」等の心理が働き、純粋な感動から遠ざかる。絵を描いていく場合、これらのことは是非避けたいと思う。周囲に惑わされること無く、自分にしか描けないものを目指して「生命の根源に迫るもの」を描くことが夢である。今回は少しでもそれに近づけるようにと挑戦してみた。 |
No.68 |
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