油絵ひまわり会

坂本(長谷川)千尋 作品集 4
2004年12月〜2005年5月

油絵ひまわり会 長谷川千尋 人物(F20)hase_12.jpg

2004年12月 冬季講評会
人物(F20)

長谷川千尋「私の音色」(F20) hase_13.jpg

2005年5月 第21回油絵ひまわり会展
私の音色(F20)

 「私の音色」というテーマから自由に作画しました。年に一度、モチーフ無しで取り組むこの課題は一番困り果て、また一番楽しめるものでもあります。自分を取り巻くさまざまな音。生まれてから、現在・未来へと絶えずつながる生活の音が、カチカチと刻む時計の秒針の音の上に重なっていく様子が、五線譜を彩る音符のようだと感じ、絵にしてみました。
 シダや蝶、アンモナイトなど、太古の昔から地球に生息した生物と、アンモナイトのクルクル巻く円で”時”を表現しようとしました。アンモナイトはホルンにもなっており、そこから出る音は上へ上へ、未来へ向かいます。蝶はイタリアのカプリ島の別荘に標本として飾られていた美しい色の蝶がモデルです。絵に砂をふりかけ、ぼんやりした印象をだすよう工夫しました。この砂もイタリアの地中海の砂です。白くて綺麗だったので、いつか絵に使おうとちょっと失敬してきてしまったものです。
 最近ではこのように絵に使いたい景色や色や模様、材料を探すのが生活のちょっとした楽しみとなっています。

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