増田良一 「ベトサダの池」 F30
昨年11月にエジプト・シナイ山からイスラエルに旅行し、絵の取材スケッチをして来ました。6月の個展には、それらの作品を展示しますが、その内の1点です。 聖書に出てくるイエスキリストの奇跡の行われた場所で、今でもそのまま保存されています。 [ヨハネによる福音書5章1〜9節] その後、ユダヤ人の祭りがあったので、イエスはエルサレムに上られた。 エルサレムには羊の門の傍らに、ヘブライ語で「ベトサダ」と呼ばれる池があり、そこには5つの回廊があった。この回廊には、病気の人、目の見えない人、足の不自由な人、体の麻痺した人などが、大勢横たわっていた。 さて、そこには38年も病気で苦しんでいる人がいた。イエスは、その人が横たわっているのを見、また、もう長い間病気であるのを知って、「良くなりたいか」と言われた。病人は答えた。「主よ、水が動くとき、私を池の中に入れてくれる人がいないのです。私が行くうちに、ほかの人が先に降りてゆくのです。」イエスは言われた。「起き上がりなさい。床を担いで歩きなさい。」すると、その人はすぐに良くなって、床を担いで歩き出した。
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